林丈二/犬はどこ?
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著者:林丈二(文庫)
出版:講談社文庫
昭和56年から2年半ほど、
僕の実家から今の事務所まで
通っていた時期があった。
駅までの沿道で顔を合わせる犬達と
仲良くなるために。。。
*著者コメント
トン、ルッキー、タロウ、パンダ犬、ミキちゃん、オオカミ犬、エイセイ、クロ犬、むさぼり犬、タヌキ犬、、、、犬達と楽しんだ2年半は、母が亡くなり、実家に父が残されたので、僕と配偶者がしばらく実家に戻っていた期間だった。母は戌年生まれであったが犬は大嫌いであった。それが母の死がきっかけで犬達に巡り会えたというのは皮肉なような気がする。しかし、これ以降、僕が本格的に文筆活動の道を歩くことになったのだから犬嫌いの母も喜んでくれるに違いない。とは言え、この本を母に捧げるのには躊躇する。今はすでに会うことのできない、あの頃の近所の犬達にこの本を捧げることにする。
*レコメンド コメント
筆者が犬達と過ごした2年半。昭和の最後のほうではありますが、犬はその町全体で飼っているようなところがあったように思います。筆者は犬と仲良くするためにアルファベットクッキーを持ち歩きます。僕も子どもころは近所の犬に適当に食べ物を与えていました。現在の世の中で犬を飼う者としては、絶対に無い行為(笑。野良犬はこのころから徐々に姿を消して行くのだけど、家先には繋がれた犬達がたくさんいました。この本では、そんな犬たちのたたずまいがたくさん紹介されています。少し複雑な気持ちもでてきますが、あの頃の犬にはどこか哀愁があって、犬達はいろんなことを我慢して家を守っていたのだろうなと。この本にでてくる犬達のエピソードは単に飼われた犬というだけではない、犬達の個性が、物語があるのです。
*著者紹介
林 丈二 (はやし じょうじ)
イラストレーター・エッセイスト・明治文化研究家
1947年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。
1986年「路上観察学会」発足時には発起人の一人として参加。調査マニアで、どんな瑣末なことにも探究の目を向け丹念にデータをまとめあげる。主著に『マンホールのふた〈日本篇〉』『イタリア歩けば』『犬はどこ?』『猫はどこ?』『明治がらくた博覧会』ほか多数。
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