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ロンド・ジャングルブック
¥3,080
ロンドン・ジャングルブック バッジュ・シャーム/作・絵 インド最大の少数民族「ゴンド族」の画家、バッジュ・シャームは、ロンドンのインド料理レストランに壁画を描く仕事の依頼を受け、はじめて故郷を離れる。遭遇するできごとすべてが森の住人バッジュの眼に不思議なものに映る。飛行機は空とぶ象に、地下鉄はミミズに、路線バスは犬に、ロンドンの象徴・ビッグベンは時を告げるニワトリに、英国紳士はコウモリの群れに…。大都会は、動物たちが暮らすジャングルに姿を変える…。 『夜の木』『世界のはじまり』の作家バッジュ・シャームのデビュー作であり、インド・タラブックスにとっての記念碑的な作品。日本版はタラブックスの職人による手漉き紙&シルクスクリーン・プリントの表紙をつかったハンドメイド版! 版元から一言 『ロンドン・ジャングルブック』は、旅先で誰もが感じたであろう(そしてもう二度と味わうことはないだろう、一回きりの)新鮮な感覚を思い出させてくれる本です。『見るということ』『イメージ―視覚とメディア』などで知られる世界的な美術批評家ジョン・バージャーは本書について、「この美しい本を贈りたい。遠くへ旅立つ、僕の大切なすべての人に。自分で行くと決めた人にも、そうでない人にも。」と絶賛しています。旅の目的がモノとコトの消費と化し、インターネットの普及により、旅をすることと見知らぬ土地へ足を踏み入れることが同義ではなくなった時代にこそ、大切に読まれてほしい一冊です。 ロンドン・ジャングルブック バッジュ・シャーム/作・絵 スラニー 京子/訳 ギータ・ヴォルフ/文 シリシュ・ラオ/文 3,080円(税込) ・版元:三輪舎 ・48P ・A4変型判 縦206mm 横206mm 厚さ10mm →バッジュ・シャーム (バッジュ シャーム) (作・絵) インド共和国マディヤ・プラデーシュ州パタンガル村生まれ。最大の少数民族・ゴンド族出身。叔父であり、ゴンド画を世界的に知らしめた画家、ジャンガル・シン・シャームに才能を見出され、独立。評価の高まりつつあった2002年、英国ロンドンに2ヶ月間滞在したエピソードをもとに『ロンドン・ジャングルブック』をタラブックスとともに制作。世界的な評価を確立する。聖なる木にまつわるゴンドの神話を描いた “Night Life of Trees”(ドゥルガー・バーイー、ラーム・シン・ウルヴェーティとの共著。『夜の木』青木恵都訳 / タムラ堂 / 2012年)、ゴンドの創造神話をバッジュの美しい筆致で描いた “Creation”(邦訳『世界のはじまり』青木恵都訳 / タムラ堂 / 2015年)など。2018年、インドのインドの民間人に贈られる勲章のひとつ「パドマ・シュリー賞」を受賞。 →三輪舎 横浜・妙蓮寺を拠点にする、生活のことばをあつめる出版社です。旗印は「おそくて、よい本」。 ※掲載商品は店頭でも販売されています。ご注文のタイミングにより品切れの可能性もありますので、その場合はご連絡いたします。
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本を贈る
¥1,980
SOLD OUT
著者 若松 英輔 島田 潤一郎 牟田 都子 矢萩 多聞 橋本 亮二 笠井 瑠美子 川人 寧幸 藤原 隆充 三田 修平 久禮 亮太 本は工業的に生産され、消費されている。本は確かに商品だが、宛先のある「贈りもの」でもある。「贈る」ように本をつくり、本を届ける10人それぞれの手による珠玉の小論集。 著者、編集、校正、装丁、印刷、製本、営業、取次、書店員、本屋。書き手から売り手までの10の職種のそれぞれから選りすぐった、本を贈る「名手」たちによる書き下ろしエッセイ集ができあがりました。類書はありますがインタビューものばかりですが、本書は本人のことばにこだわりました。ほとんどの著者は執筆を本業していないどころか、得意でもありません。だからこそ、心の声に向き合ってもらえるようにじっくり時間をかけて 執筆をしてもらいました。 本を贈る 1,980円(税込) ・版元:三輪舎 ・304P ・四六判 縦194mm 横133mm 厚さ25mm 若松 英輔 (ワカマツ エイスケ) (著) 一九六八年、新潟県生まれ。批評家・随筆家。 慶應義塾大学文学部仏文科卒業。二〇〇七年「越知保夫とその時代 求道の文学」で第一四回三田文学新人賞受賞。二〇一八年『見えない涙』(亜紀書房)にて第三三回詩歌文学館賞を受賞。著書に『常世の花 石牟礼道子』(亜紀書房)、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋) 、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『霊性の哲学』(KADOKAWA)など。 島田 潤一郎 (シマダ ジュンイチロウ) (著) 一九七六年、東京育ち。 二〇〇九年九月に出版社「夏葉社」を東京・吉祥寺で創業。『昔日の客』(関口良雄著)、『星を撒いた街』(上林暁著)ほか、昭和の名著の復刊などをひとりで手がける。著書に『あしたから出版社』(晶文社)がある。 牟田 都子 (ムタ サトコ) (著) 一九七七年、東京都生まれ。出版社の契約社員をへて、フリーランスの校正者。関わった本に『猫はしっぽでしゃべる』(田尻久子、ナナロク社)、『詩集 幸福論』(若松英輔、亜紀書房)など。 矢萩 多聞 (ヤハギ タモン) (著) 一九八〇年、横浜市生まれ。画家・装丁家。 中学一年で学校をやめ、南インドと日本を半年ごとに往復。二〇〇二年から本づくりの仕事にかかわるようになり、これまでに四五〇冊を超える本をてがける。著書に『偶然の装丁家』(晶文社)、『たもんのインドだもん』(ミシマ社)など。 橋本 亮二 (ハシモト リョウジ) (著) 一九八一年、名古屋市生まれ。大学卒業後、朝日出版社に入社。一般書営業部所属。流通から販売までの一連の業務に従事している。Twitter運用やメールマガジン発行も担当。全国各地、本のある空間に行くことが日々の糧。 笠井 瑠美子 (カサイ ルミコ) (著) 一九八〇年生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、株式会社東京印書館に入社。製版部、管理部門を経て退職後、デザイン制作会社に勤務する傍ら、手製本工房まるみず組で手製本を習う。現在は加藤製本株式会社で束見本作成に従事。文芸や人文書などの上製本を主に手がける。 川人 寧幸 (カワヒト ヤスユキ) (著) 一九七一年生まれ。一九九四年早稲田大学第二文学部卒業。フリーター時代を経て九〇年代後半にリブロ池袋本店でアルバイト二ヶ月、契約社員二年。取次の鈴木書店でアルバイト一年、正社員二年。同社倒産後、本の運送会社や書店でのアルバイトを経て、二〇〇三年、取次の株式会社JRCの創業に参加。二〇一二年に副業として出版の夜光社、同年、取次として独立し、ツバメ出版流通株式会社を創業。現在に至る。 藤原 隆充 (フジワラ タカミチ) (著) 藤原印刷株式会社 取締役。創業七〇年の印刷会社の四代目。企画の段階から造本における仕様の提案を得意とし、本づくりを全面的にバックアップする。近年ではインディペンデント系の実績多数。代表的な作品として『T5』(東京藝術大学)、『もうひとつのデザイン』(D&DEPARTMENT)、『Rebuild New Culture』(Rebuilding Center Japan)、『わざわざの働きかた』(わざわざ)等。 三田 修平 (ミタ シュウヘイ) (著) 移動式本屋・ブックトラック店主。横浜市在住。 TSUTAYA TOKYO ROPPONGI、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS等を経て、二〇一二年に独立。ブックトラックの他にも飲食店や小売店のブックセレクト、雑誌・ウェブサイトでの連載など様々な形で本に関わる仕事をしている。 久禮 亮太 (クレ リョウタ) (著) 一九七五年生まれ、高知県出身。早稲田大学法学部中退。あゆみBOOKS早稲田店アルバイト、三省堂書店契約社員を経て、二〇〇三年よりあゆみBOOKS五反田店に正社員として勤務。二〇一〇年より同社小石川店店長。二〇一四年退職。二〇一五年「久禮書店」の屋号で独立。神樂坂モノガタリ(東京都新宿区)などで選書、書店業務一般を行うほか、長崎書店(熊本市)などで書店員研修も担当している。 →三輪舎 横浜・妙蓮寺を拠点にする、生活のことばをあつめる出版社です。旗印は「おそくて、よい本」。 【配送方法について】 以下からお選びいただけます。 ◎レターパックライト 料金:370円(税込)/全国一律 サイズ:340×248mm(A4サイズ)以内 厚さ:3cm以内 重量:4kg以内 追跡サービス:なし 郵便受けへお届け ◎レターパックプラス 料金:520円(税込)/全国一律 サイズ:340×248mm(A4サイズ)以内 厚さ:3cm以上可能 重量:4kg以内 追跡サービス:あり 対面でのお渡し/受領印必要 ※厚みがありますので、お客さまの郵便受けが狭いと入りにくい場合がございます。ご心配の方は、直接お渡しのレターパックプラスをお選びください。 ※複数お買い上げで、レターパックでは梱包できない場合は、ご連絡いたします。
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私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE
¥1,980
SOLD OUT
私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE 安達 茉莉子 「これでいいや」で選ばないこと。 「実は好きじゃない」を放置しないこと。 これは、ひとりよがりの贅沢ではない。ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。 日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。やがて、澄んだ水が田に満ちていく。 ――ひとりよがりの贅沢ではない。それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。それが“私”の「生活改善運動」である。 手づくりのZINEとしては異例のシリーズ累計五千部を記録した大人気エッセイ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』を、5万字の書下ろしとともに再構成。待望の単行本化! 私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE 安達茉莉子 1,980円(税込) 仕様:リソグラフ印刷 判型:B6変型判(縦172mm 横112mm 厚さ16mm )/224ページ 装丁:仮フランス装丁/矢萩多聞(Ambooks) 校正:牟田都子 発行:三輪舎 著者:安達茉莉子 作家、文筆家。大分県日田市出身。東京外国語大学英語専攻卒業、サセックス大学開発学研究所開発学修士課程修了。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学など様々な組織や場所での経験を経て、言葉と絵による作品発表・エッセイ執筆を行う。著書に『毛布-あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)ほか。 【配送方法について】 以下どちらかでお選びいただけます。 ◎レターパックライト サイズ:340×248mm/厚み3cm以上可能 重量:4kg以内 郵便受けへお届け ◎レターパックプラス サイズ:340×248mm/厚み3cm以内 重量:4kg以内 対面でのお渡し/受領印必要
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バウルを探して〈完全版〉【傷あり・セール】
¥2,400
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バウルを探して〈完全版〉 川内有緒(文)/中川彰(写真) 「あなたの中にすでにバウルがいるのだよ。こうして私を探しに来たのだから」 ベンガル地方で歌い継がれ、今日も誰かが口すざむバウルの歌。ベンガルの行者バウルは「魂の歌い手」と呼ばれ、その歌と哲学はタゴールやボブ・ディランにも大きな影響を与えた。本作は、何百年もの間、師弟相伝のみで伝統が受け継がれてきた、バウルの謎と本質に迫ったノンフィクションである。 「本書はバウルという歌う叡知の人たちの生ける伝統をバングラデシュに追い求めた記録であるだけではない。作者が、いかに言葉と決定的に結ばれていくのかの道程を記録した稀なる魂の記録だといってよい。この本を書くことによって作者は、言葉を用いる人ではなく、言葉に信頼され、言葉に用いられる人へと変貌した」(若松英輔) 第33回新田次郎文学賞受賞作に、旅に同行した写真家、故・中川彰によるベンガルの写真をおよそ100ページにわたって収録。また、本書のために書き下ろした小編「中川さんへの手紙」、若松英輔による解説「コトバに用いられる者たちの群像」に加え再構成した〈完全版〉。 バウルを探して〈完全版〉 川内 有緒(文)/中川 彰(写真) 2,530円(税込) 仕様:リソグラフ印刷 判型:A5変型判(縦200mm 横148mm 厚さ21mm )/384ページ 装丁:並製/矢萩多聞(Ambooks) 発行:三輪舎 版元から一言 幻冬舎より7年前に刊行された『バウルを探して―地球の片隅に伝わる秘密の歌』、および文庫版『バウルの歌を探しに―バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録』では実現できなかった、川内有緒と旅をともにした写真家・中川彰(故人)による写真を〈バウルを探して 写真編〉として収録。サイズは写真集としてはやや小さめのA5判ながらノド元までしっかり開くコデックス装を採用し、ベンガルの喧騒と大地を美しく違和感なく表現し、読み物としても写真集としても楽しめる。また完全版のための著者が新たに書き下ろした「中川さんへの手紙」と、詩人・批評家の若松英輔による解説「コトバに用いられる者たちの群像」を収録。 文:川内 有緒/カワウチ アリオ ノンフィクション作家。1972年、東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業後、米国ジョージタウン大学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏の国連機関などに勤務後、ライターに転身。『空をゆく巨人』(集英社)で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に『パリでメシを食う。』(幻冬舎)、『パリの国連で夢を食う。』(同)、『晴れたら空に骨まいて』(ポプラ社/講談社文庫)など。 写真:中川 彰/ナカガワ アキラ 写真家。1963年、京都生まれ。1990年ニューヨークからプエルトリコを旅したのをきっかけに写真を撮りはじめる。ANA機内誌『翼の王国』や『暮しの手帖』などの雑誌媒体で活躍。「旅」というテーマに惹かれ続けた。2012年11月、急性心筋梗塞で急逝。 ※掲載商品は店頭でも販売されています。ご注文のタイミングにより品切れの可能性もありますので、その場合はご連絡いたします。 ※表紙に目立つ折れ皺がありますので、少し値引きました。(2,530円→2,400円) 状態は写真でご確認ください。 店頭で販売されている商品のため、その他多少の擦り傷などはあるかと思いますので、ご了承ください。
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タゴール・ソングス
¥1,980
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この美しい世界で私は死にたくない ひとびとに混じって私は生きていきたい インドとバングラデシュにまたがるベンガルの地に、貧困や不条理、きびしい現実のなかで息づくタゴールの歌。「詩聖」ラビンドラナート・タゴールが自然、人間の喜び、悲しみ、その内なる力を題材につくった歌は、百年の時を経たいまでも、困難を乗り越える糧になっている。―― 映画『タゴール・ソングス』を監督した佐々木美佳が数年に渡る撮影の旅路で出会った、3人のタゴール・ソングの“歌い手”をめぐる小さな物語。 タゴール・ソングス 佐々木美佳 1,980円(税込) ・版元:三輪舎 ・仮フランス装丁 144P ・B6変型判 縦179mm 横114mm 厚さ10mm →佐々木 美佳 映像作家、文筆家。1993年、福井県生まれ。東京外国語大学言語文化学部ヒンディー語学科卒業。2020年、ベンガル人のあいだで愛されている、タゴールが作詞・作曲した歌〈タゴール・ソング〉を探しにいくドキュメンタリー映画『タゴール・ソングス』で監督デビュー。2022年にはダッカ国際映画祭に出品。次回作は、日本に住む南アジア出身者がつくるカレーを題材にした長編映画と、タゴールとゆかりのある原三渓と三渓園をテーマにした短編『三渓の影(仮)』を準備中。 →三輪舎 まだ世によさを知られていないユニークな文化 (アート、手仕事、信仰、思考など)について、 本ならではの形で紹介しています。