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いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。

いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。
いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。

いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。

盛岡のインディペンデント・ブックストアBOOKNERDの出版部から、あれこれあって店主自身の本ができた。

「盛岡」という響きの心地よさは、ユーミンから教わった。そこはまるで架空の場所のように感じていたけれど、大人になって身近な場所に変わった。何かと話題を耳にするようになった盛岡に、一度だけ仕事で行く機会があって、雪の降り頻る中、老舗宿の居酒屋に駆け込んで酒を呑んだ。あの時の冷たく美しい雪のことを思い出と、それはまるで架空のできごとのようにも思える。そんな「盛岡」のインデペンデントなブックストアの店主が、自分のことを書いた本。なぜか身近に感じる。

[ 版元のコメント ]
柳の下の二匹目のドジョウを狙う。
大ヒット作くどうれいんの『わたしを空腹にしないほうがいい』に続く出版物を作るということはつまりそういうことだ。

だから、いや、そうであるからこそ次が出せなかった。それは例えるならば最高のファーストアルバムを作ってしまったバンドの苦悩に似ているし、ルーキーが満塁ホームランを打ち上げた後にバッターボックスに入るベテラン打手の心境に近い。つまり、そういうわけで、次の出版物をリリースするのにおっかなびっくり三年もかかってしまった。

その間、のらりくらりと肩肘の張らない自分の好きなzineばかり作り、答えを出すことから逃げていた。そのうち、第二第三のくどうれいんから手紙と原稿が送られてくるようになった。だが、ぼくには彼らや彼女たちがくどうれいんのヒットという十字架を背負うこと、その彼や彼女の行く末を見届ける自信は正直なかった。

ある日、ぼんやりとしたイメージが浮かび上がった。そうだ、ぼくが自分の本を出せばいい。自分がプレッシャーを背負ってしまえば失敗しても誰かの出版物がコケるより楽ではないか。それで、その考えを早速実行に移すことに決めたらあとは早かった。ゲラが上がり、表紙が出来上がり、印刷製本のスケジュールが決まった。もう戻れない。もう引き返せない。本当にいいのか、お前。毎朝鏡に向かって語りかける。ああ、戻りたい。引き返したい。心のなかのもうひとりの弱気なぼくが呟く。

というわけで、当店の四周年記念プロダクト第二弾でもあり、BOOKNERDの出版部門として満を持して世に問う二冊目の本は、他ならぬぼくの本でした。ミーイズムの、自惚れの、独善の極致であります。


いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。
早坂大輔
1,870円(税込)

発行:BOOKNERD
仕様:68P/ソフトカバー/サイズ: 105mm × 178mm


→BOOKNERD
新刊本・洋書・古書・レコード・CD・雑貨を、秩序があるようで無さそうに取り扱う、たまらなくアーベインで、なんとなくクリスタルな店

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