八画文化会館vol.8 特集:商店街ノスタルジア
【発行元コメント】
八画文化会館を立ち上げて10年になりました。気づけば2010年の創刊準備段階からぶらぶら歩いてきた編集部の商店街散歩記録がたまっていたので、今号は商店街特集です。文字、銘都、団地、パチンコ、廃墟、美容院など独自の切り口で町歩きをしている愛好家仲間にも協力してもらいました。それぞれ別の対象を追いかけていても、商店街に寄せる関心は熱く「すべての道は商店街に通じている」んじゃないかとさえ思えてきます。
商店街は、昭和時代の買い物様式を後世に伝える遺跡です。地域の生活を支えた日常遺産であるとともに、街の中央に輝く都市の象徴でもありました。商店街は「道」であり「街」だったのです。また、どこも似ていることも商店街の注目すべき点です。「すべての幸福な家庭は互いに似ている。不幸な家庭はそれぞれの仕方で不幸である」と異国の文豪が言ったように、商店街は幸せの象徴だったのかもしれません。しかしどの土地にもある「ありふれた場所」に目を凝らし細部まで観察してみると、多くの人々の記憶が堆積した唯一無二の場所だと感じられます。
それぞれの土地にノスタルジアが掻き立てられる原風景のような商店街がありましたが、「道」、「物」、「人」の流れの変化により衰退が危惧されています。人々の想い出が集積された愛着のある場所が、抜け殻のように風化した町並み。商店街がなくなると町の匂いが消え、歓楽街がなくなると町の灯が消えてしまいます。どの土地であっても「ここにいてよかった」と小さな幸せを感じさせてくれる商店街の灯りが、この先少しでも多く残っていますように。
(編集のことばより)
八画文化会館vol.8
特集:商店街ノスタルジア
1,980円(税込)
仕様:B5変型(182 × 242mm)・96P
著者:石川春菜、酒井竜次
出版社:八画出版部
【ご注意】
※送料について
複数ご購入いただく場合、組み合わせ方によっては、それぞれの商品に送料がかかって計算されてしまう場合がございます。梱包の際に一つに収まる場合は、多くいただいた差額分を決済時に調整させていただきます。1つの梱包に収まらない場合は、個別でお送りさせていただきますので、計上通り精算させていただきます。
※掲載商品は店頭でも販売されていますので、ご注文のタイミングにより品切れの可能性もあります。
※オンラインストアではギフトラッピングのサービスを行っておりません。
※ご注文の商品は、店頭価格の値札のついた状態で納品書兼領収書を同封してお届け致します。
¥1,980