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【発行元より】
2024年に自費出版した写真集「SALVAGE」からのセレクトと、
新作のスナップによるZINE

SALVAGE→
東京は常に破壊され、建設され、
また破壊される都市である。
このサイクルは、急速な細胞分裂と、
それが繰り返される形の変化を思い起こさせる。

半世紀ごとに姿を変えてしまう東京は、
まるで記憶を持つことを放棄しているかのようだ、

かつてあった風景がなくなると、
僕はそこにあった記憶や感情との接点がなくなってしまう。

忘れた記憶はバラバラになり、
意識の底に沈んで、ぽやけていく。

やがて、何を思い出そうとしていたのかさえ忘れてしまう。

僕は沈んでいった景色の断片を写真という行為で引き揚げる。

Tokyo is a city that is constantly being destroyed, built, and destroyed again.
This cycle reminds me of rapid cell division, and how it brings about repeated changes in form.
Tokyo, as it transforms completely every half-century, seems to have given up on having any memories.
When the scenery that once existed is gone,
I lose connection to the memories and feelings that I previously had there.
As those forgotten memories fall to pieces,
they sink below the level of my consciousness and all becomes a blur.
Eventually, I even forget what I was trying to remember.
Through photography,
I salvage fragments of those landscapes that are hidden at the bottom of my mind.

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2,500 円(税込)

BOOK in BOOK・中ゴム綴じ
・B4変形(160 × 255mm)・中ゴム綴じ・44ページ
・B6変形(125 × 175mm)・中ゴム綴じ・20ページ

写真・制作・発行:Kyosei Yoshiike

吉池 巨成/Kyosei Yoshiike
1990年、神奈川県出身。日本大学芸術学部で映画を学び、現在は広告映像業界でディレクターとして活動。
30歳から写真を始め、パンデミックをきっかけに人のいない都市の風景を撮影するようになる。
主に深夜の人の少ない都市で撮影を行いフラッシュやリフレクションの技法を駆使した独自の都市ビジュアルスタイルを確立する。
「都市とは何か」を問い続けながら、新しいストリートスナップの可能性を探求している。
2023年に自主レーベル「Hendrix Press」を立ち上げ、2024年初頭に初の写真集「SALVAGE」を発表。
この写真集はDummy Award 2024の最終候補に選ばれ、現在世界ツアー中。
2024年、LensCulture Critics' Choice Award 2024にてTop10に選出。
英ガーディアン紙や仏Numéroへの作品掲載など、主に海外で高く評価されている。
Born and raised in 1990 in a neighboring town of Tokyo.
He majored in film at university and now works in the advertising film industry.
When he started photography at the age of 30, the world was hit by a pandemic and people were disappearing from cities.
When he first started his camera, he photographed people in the streets of Tokyo, but the disappearance of people from the city led him to think deeply about the relationship between cities and people.
In addition, since his work often ends late at night, most of his shoots take place late at night after work.
These events have greatly influenced his current photographic style.
The city without people is the original landscape of his photographic life and is greatly linked to his feelings about living in Tokyo.
He is a geek who loves photography and photo books,
All of his publications are self-funded and self-made.
He is searching for new photographic expression that only photography can provide..


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